赤ちゃん子連れに優しい企業
無料の離乳食に、ハーフサイズメニューの提供
「100本のスプーン」食へのこだわり~株式会社スマイルズ(後編)
ファミリーレストラン「100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWA」は、新しいスタイルのファミリーレストラン。後編では、子連れが感動する食へのこだわりやサービスについて、100本のスプーン事業部長 山崎竜馬氏に伺いました。
ハーフサイズのメニューを提供。大人と子どもで味を変える!?
100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWAのメニューで特徴的なのは、ほぼすべての食事メニューに、フルサイズとハーフサイズが用意されていること。子どもも、大人と同じメニューが食べられ、大人もお腹の空き具合でハーフサイズの注文をすることも可能。 「お子様がご注文の場合は、同じ料理でも味付けを食べやすくアレンジします(山崎氏)」というから驚きます。その他、苦手な食材やアレルギーにも、可能な範囲で対応して提供してくれるそう。スタッフの方とのコミュニケーションがあり、サービスも個々にあわせて対応してくれるのも、嬉しいですね。
メニューにはない離乳食は無料で提供
「赤ちゃん連れのお客様には、スタッフから『何カ月ですか?』と確認させて頂き、ご提供しています。これは非常に喜ばれますね」と山崎氏。離乳食のメニューは、前期・中期・後期と、それぞれ成長にあわせて材料や食感を調整して準備。和風だしベースでプロが作る離乳食は、味見したママから「レシピを教えて欲しい」といわれるほど美味しいと評判なのだとか。
離乳食の食器にもこだわり
ママの気持ちにぐっとくる子ども向け料理の数々。レシピを担当されたシェフもお二人の子持ちと聞いて納得しました。また、離乳食用の食器も、初期・中期、後期とそれぞれで違うものを揃えている徹底ぶり。
「ただ、事業開発するスタッフに子どもがいるものが少なくて。最後の使い勝手などの微調整は、社内の子持ちスタッフに意見を聞いたりして対応しました(山崎氏)」
離乳食は7大品目を除去しているので、アレルギーが心配なお子さんとの外出にも心強いですね。
ファミリーレストランで記念日を。記憶に残るおもてなし
「この秋からコース料理を始めました。シェフは高級レストランに長年勤めていたもので、季節の素材を使った特別なメニューも出していきたいと思っています。」と山崎氏。
秋のコース料理では、子どもが恐らく初めて食べるだろう「オマール海老」などの食材をとりいれ、「リゾットでは、テーブルの中央に秋の味覚の栗などを盛りつけてお出しし、各々のリゾットに、最後のトッピングはお客様自身にしてもらいます(山崎氏)」というようなワクワクする演出もあるといいます。
コース料理については席の予約ができ、予めケーキ(1200円)をオーダーしておくと、店内のプロジェクターを利用し、映像と音楽でお祝いのサプライズもあるそう。
「それを見た他のお客様が、ご自身のアニバーサリーに予約を入れるケースが増えています(山崎氏)」
特別な時を過ごす場所。家族をテーマに展開
12月15日からは、クリスマスディナーもスタート。冬休みやクリスマスなど、特別な時を過ごす機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
また今後の展開については
「店舗数を増やすというよりも、自分たちの誇れるサービスを提供して、お客様に共感して頂き、信頼を深めることを会社としても大切にしています。「家族」をテーマに、それぞれの地域にあった魅力を今後も提供していきたい。」と山崎氏。
お話しを伺い、お店に入ると温かい気持ちになる理由が、わかったような気がします。
情報やモノが溢れる中で大切にすべきことを教えてくれる……そんなレストランにでかけてみてはいかが?
<取材協力>株式会社スマイルズ http://www.smiles.co.jp/
<関連リンク>
100本のスプーン FUTAKOTAMAGAWA http://100spoons.com/
著者
- 旅行ジャーナリスト 村田和子
- 1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。