赤ちゃん子連れのホテル&旅館選び
赤ちゃん・子どもの宿泊料金ってどうなっているの?
赤ちゃん・子連れで旅をする際、気になるのが「子どもに関する料金」。今回は、赤ちゃんから小学生まで、子どもの「宿泊料金」について解説します。ホテルと旅館では、大きく料金設定の考え方が違うので、しっかり確認を。
まずは確認。子どもの食事、布団はどうする?
赤ちゃん・子連れで旅をするときには、食事の要不要(※必要な場合は内容)、布団の要不要(※ベビーベッドの有無も含めて)について、希望を明確にしておきましょう。離乳食の子どもがいる場合は、宿で準備ができるのか?親の分をとりわけるのは可能か?あるいは自宅からレトルトなどの持込ができるのか?等を確認しておきましょう。
ホテルの室料はルームチャージが基本
ホテルの宿泊は、ルームチャージが基本です。その為、客室の定員を超えなければ何名で宿泊しても室料は原則同じです。定員については、例えば家族で利用するなら「大人1人につき、未就学の子どもの添寝は1人まで」というような設定をしている所が多いようです。ベビーベッドやエキストラベッドを追加する場合は、それぞれの利用料が加算されることもあるので確認を(※ベビーベッドは無料貸し出しのホテルも増えています)。あとは年齢に合った食事料金をみておけば大丈夫。ホテルのレストランビュッフェは、3歳未満は無料ということも多く、年齢に合わせた食事用のチェアも準備されているので、赤ちゃん・子連れでも利用しやすくなっています。
旅館は、幼児は大人の半額、乳児は施設利用料が必要なことも
旅館では1泊2食の料金が基本。子ども料金は、幼児は大人の50%、小学生は大人の70%と設定するのが一般的です。食事や布団が不要な乳児についても「施設利用料」として数千円が必要な宿も多いので、必ず確認をしておきましょう。また幼児・小学生ともに、食事の内容(お子様会席、お子様ランチ、おにぎり等)によって、料金を柔軟に設定しているところもあります。また子供用のアメニティや浴衣などの準備があるかも、宿によって異なります。旅館の子どもの料金は、食事やサービスなど内容をしっかり吟味した上で料金を確認、申し込みをすることが大切です。
ファミリープランや、子供は一律料金という宿も
ホテル、旅館共に最近多いのが「ファミリープラン」。大人2名と子ども2名などファミリーで利用する際に、「家族でトータルいくら」と 設定されている宿泊プランです。子どもの年齢や人数によっては非常にお得な事も多く、家族に嬉しい様々な特典がついていることもあるのでチェックするといいでしょう。また旅館では、従来の大人の〇%という設定ではなく、子どもは一律〇円という料金設定をするところも増えています。これだとワンランク上の客室に泊まっても、週末の高い時期に宿泊しても、子どもの料金は変わらないので、お財布に優しく子連れ旅行が楽しめます。
必ず子連れであることは宿に伝えよう
「布団も食事も必要ない」という場合も、必ず赤ちゃん・子連れであることは、予約時に伝えましょう。「添寝だし、料理もレトルトの離乳食を持ち込むから、いいだろう」と予約人数に含まず連絡をしない方がいますが、これはNG。各部屋には法律上、最大定員が設けられているケースも多く、また赤ちゃん・子連れというのは、宿にとって客室を決める際にも重要な情報になります。何よりも、自分たちが気持ち良く過ごすために、赤ちゃんや子どもがいることは事前に知っておいてもらうことが重要です。また旅館の場合、先にも記載した通り「施設利用料」が必要なこともありますので注意しましょう。
著者
- 旅行ジャーナリスト 村田和子
- 1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。