赤ちゃん子連れで海外旅行
赤ちゃん・子連れで海外。マナーや習慣の違いに注意
GWや夏休みは、赤ちゃん連れや子ども連れで海外旅行をするチャンスです。昨今は、気軽に出かけられるようになったものの、日本とは異なるマナーや習慣があります。「知らなかった」では済まされない、日本とは違うマナーや習慣、及び子連れで海外を快適に過ごすヒントを子連れに人気のハワイやグアムの事例を元に紹介します。
子どもが寝てから外出、子どもに荷物番はNG!
「子どもを寝かしつけて、ちょっとそこまで買い物」、「荷物を子どもに任せてその場を離れる」などは、子どもがある年齢になると日本国内ではよく見られる行為です。でもハワイやグアムを含む米国では、13才未満の子どもだけを部屋や車に残す、公共の場に1人にする行為は、法律で禁じられています。例え短い時間でも、必要な場合はシッターサービスを利用するなどの対応をするとともに、最新の注意を払いましょう
日本ではOKでも・・・・公共交通機関の飲食はNG
日本では電車内やバスの中で飲み物ぐらいなら、許容範囲という感じかと思います。でもハワイのトロリーやTHE BUSなど公共の乗り物の中では、飲食ができません。もちろん禁酒・禁煙。ファーストフードなどで購入した飲み物をそのまま車内へ持ち込む等は出来ませんので注意を。またハワイでは海岸や公園、道路等の公共の場所での飲酒は禁止されています。どちらも、ついうっかりやってしまいがち。親子で気を付けて!
歩行者優先?!いえ車優先!身の安全は自分で守る
日本では歩行者優先ですが、海外では車優先とばかりに運転が荒く事故に遭うことも少なくありません。小さな子どもと歩行の際は、最新の注意を払いましょう。ハワイやグアムなどでは厳しい取り締まりがあり、道路横断の際は必ず横断歩道を利用し信号が点滅を始めたら横断開始はしないこと。万一事故になった場合にも、歩行者側の交通違反が原因として賠償責任が課せられたケースもあります。
海外の水は飲めない…子供にもしっかりと伝える
海外では日本のように、水道水を安心して飲めるところは多くはありません。多くの方が海外では「ミネラルウォーター」を飲むというのは既にご存じだと思いますが、実は自分一人で行動できる年齢の子どもが、親の知らないところで飲んでしまう恐れがあり危険です。旅行の前、あるいはホテルに着いたらすぐに、子どもに「水道の水は飲まないこと」を説明し、コップなどを子どもの手の届かないところに置くなど対応を講じましょう。
予防接種していますか?虫刺されが、恐ろしい事態になることも
海外では、「マラリア」など蚊が媒介となる病気をはじめ、日本にはない病も多々あります。特に予防接種が終わっていない小さな子供は、事前に渡航先の状況を確認し渡航の可不可を検討することが重要です。また旅先では虫よけスプレーを準備し、過ごし方によっては肌の露出を避ける長袖・長ズボンの衣類を着用する等注意をしましょう。また虫の媒介だけではなく、体調が悪いなど万一の時に備え、海外旅行保険はお子さんの分もしっかり加入し、連絡先などを控えておきましょう。
FORHT(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp/destinations/index.html
著者
- 旅行ジャーナリスト 村田和子
- 1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。