赤ちゃん子連れの移動手段
赤ちゃん連れでの列車旅をスマートに。快適に旅する為のヒント
身近なお出かけにも便利な列車ですが、赤ちゃん連れで利用する際は、周りへの配慮が欠かせません。今回は新幹線や特急を中心にスマートに乗りこなし、楽しく旅をするヒントをご紹介します。
赤ちゃん連れでの列車旅、時間帯を選んで快適に
ビジネスユースが多い朝や夕方の時間帯は、新幹線や特急であっても、赤ちゃん連れでの移動は避ける方が無難です。仕事をしている人や就寝している人が多く、車内はとても静か。赤ちゃん連れだと気疲れしてしまいます。赤ちゃんの日頃の生活サイクル(お昼寝の時間や食事時間)を踏まえて、日中の比較的すいている時間に移動するのが理想的。長距離の場合は「お昼寝をする時間にあわせて乗車し、食事(授乳)や、昼寝をしているうちに到着。」というパターンもいいですね。列車の場合は揺れが気持ちいいのか、比較的スムーズにお昼寝することが多いようです。
赤ちゃんとの列車旅でおススメの座席は?
赤ちゃん連れの旅では、混雑している場合も考え、自由席ではなく指定席の利用をしたいもの。その際、グリーン車近くの車両は、駅のエスカレーターや階段に近いことが多く、駅での移動が楽です。空いていれば授乳の際に利用できる「多目的室」近くの席もいいでしょう。新幹線の場合、車両の一番後ろの座席は、壁との隙間にベビーカーや荷物を置けるため便利です。ぐずった場合に気兼ねなく席を立ちたいならデッキに近い通路側の席、車窓を眺めていた方がご機嫌な赤ちゃんの場合は窓際というように、月齢や好みで選ぶのもいいでしょう。
特急列車は、出来るだけ新しい列車を選ぶ
新幹線ならあまり気にする必要はありませんが、在来線の特急を利用する場合は、できるだけ新しい型の車両を選びましょう。同じ名称の特急でも、新旧の車両で設備が全く異なるということは少なくありません。新しい車両は座席もゆったりと快適ですし、なによりも、オムツ替えの台やベビーキーパーを設置したトイレが装備されており、洋式トイレであるのも、子連れにはうれしいポイント。逆に旧型車両の中には、和式のトイレや、オムツ替えの台が無いということもあるので注意して。車両については、時刻表で調べたり、予約の際に、窓口で聞けばわかります。
移動の多い列車旅。荷物はコンパクトに。
列車旅は、駅などでの移動も多いので、荷物は最小限にとどめましょう。必要なもの以外は宅配便で送る、あるいは嵩張るオムツなどはネットショップから直接現地へ送るということも検討を。その際、宛名は、宿名+気付として、宿泊日と氏名を明記しておくこと。同時に宿へ一報いれておきましょう。宿によっては予め客室まで運んでくれている場合もあります。
赤ちゃんとの列車旅。ぐずったらどうする?
公共の場ですから、泣いたりぐずったらデッキにでて、気分転換を図りましょう。ぐずる原因は、寒暖、眠い、空腹、オムツなどが大きな原因。お菓子や飲み物、着替え、オムツなどの準備は万全に。ミルクは車中では自分で用意することになりますから、調乳できるように湯さましの準備もお忘れなく。 乗車時間にあわせて、赤ちゃんが楽しめるように、DVD(※音には注意)、絵本、折り紙、シールブックなどのおもちゃを準備しましょう。
著者
- 旅行ジャーナリスト 村田和子
- 1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。