赤ちゃん・子連れ旅行のHow To記事

3歳からの旅育

3歳になったら旅育デビュー♪旅で親子の絆を深め生きる力を育む

3歳になったら旅育デビュー♪旅で親子の絆を深め生きる力を育む

「旅育」とは、旅を通して、親子の絆を育み、生きる力を育てるというもの。子どもが3歳を過ぎたら、ママ&パパの癒しとともに、子どもの学びや親子の絆を意識した旅を計画してみてはいかが?今回は「旅育」のHowToをご紹介します。

「旅育」デビューは3歳がおススメ。五感に響く体験を沢山しましょう

コミュニケーションがとれるようになる3歳が旅育デビューにはおすすめ。脳科学的にも、言葉を理解する3歳頃から基礎的な脳が完成する9歳頃までは「実体験が何よりも大切」といわれています。旅ではいつもと違う環境の中、様々な人と出会い多くの本物に触れるなど、子どもの五感が刺激されます。家族旅行という楽しい経験の中での発見や学びは、記憶に深く刻まれ知恵となるだけではなく、親子の信頼感や絆も深まる絶好の機会。様々なテーマで、子どもの五感を刺激する旅の機会をつくってあげましょう。

3歳からの旅育:ママ&パパも一緒に楽しみ学ぶスタイルで

「旅育」というと、気負って「教えなきゃ」と思うかもしれませんが、それは逆効果。子どもが興味を持ったことを軸に、一緒に考えたり、調べたりということを通して、「学ぶ楽しさ」「知る喜び」を教えてあげることが大切です。ママ&パパが不思議に思ったこと、あるいは子どもに興味を持ってほしいと思うことがあれば、「なんで●●は赤いんだろうね」と、口に出し子どもに問うてみましょう。子どもも一緒に考えることで学びの機会となり、また子ども自身が感じた疑問や、発見などを積極的に教えてくれるようになります。

3歳からの旅育:挨拶や旅行中のマナーから「社会」を知り・学ぶ

旅での小さな成功体験は、自己肯定感や信頼感につながります。成功体験を増やすためには「約束をして、できたら褒める」ことを繰り返すことが効果的です。旅は時間や場所が区切られているため、約束事も設定しやすいもの。3歳ぐらいのお子さんなら、まずは出会った人に「こんにちは」「ありがとう」などの「挨拶をする」、「電車では、寝ている人もいるし皆が快適に過ごせるように静かにしよう」など、社会性や公共マナーにつながるものから始めるといいでしょう。何よりも重要なのは、できた時に沢山褒めること。「褒められて嬉しい」という気持ちは次へのモチベーションになり良い循環を生みます。

3歳からの旅育:子供の「なぜ?」は学びのチャンス。興味・関心の芽を育てましょう

子どもにとって旅はワンダーランド。普段とは違う世界で大きなことから、小さなことまで疑問を口にする機会も多くなります。そういった疑問は、大切な学びの種。面倒くさがらずしっかりと向き合い、子どもに考えさせながら教えてあげるといいですね。少し大きくなると質問も難易度があがり、ママ&パパもわからない時も出てきます。そんな時は「本当だね。ママもパパもわからないから家で調べてみよう」と促し、写真を撮るなど記録を残しておきましょう。帰宅後にネットなどで調べて自ら正解にたどり着くことで、「学ぶ」楽しさを感じることができます。

3歳からの旅育:おススメのテーマは自然体験。様々なプログラムも活用を

旅育のテーマはいろいろありますが、旅育デビューの3歳ぐらいなら、四季折々の「自然」が、理解しやすくおススメです。里山体験や収穫体験、動物との触れ合いや野鳥観察など、最近は親子で、あるいは子どもだけで参加できる体験プログラムも豊富にあるので利用するのもいいでしょう。少し大きくなったら、子どもだけで参加できる数時間のプログラムにも挑戦をしてみましょう。子どもの年代にあった楽しみや学びがあり、また親と離れて、初めて会う子ども達と緊張しつつも一緒に過ごすことで、様々な価値観に触れることができます。また、親と離れ一人で過ごした体験は、自信にもつながります。

著者

旅行ジャーナリスト 村田和子
旅行ジャーナリスト 村田和子
1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。