赤ちゃん・子連れ旅行のHow To記事

赤ちゃん子連れの移動手段

赤ちゃん・子ども料金の基礎知識~交通機関(電車:特急・新幹線)編

赤ちゃん・子ども料金の基礎知識~交通機関(電車:特急・新幹線)編

子どもと旅をするようになって戸惑うのが「子どもの交通機関の料金」。年齢により異なり、交通機関によってもルールが微妙に違います。今回は電車の子ども料金についてご紹介します。
■関連情報:赤ちゃん子連れの移動手段

6歳未満の乳幼児は座席を利用しない場合、電車の特急料金・運賃は無料

6歳未満の子どもが、大人の膝上など座席を利用しない場合、電車の特急料金、運賃は無料です。ただし同伴者(大人)1名につき2名まで。それを超える子どもは、「こども料金」が発生します。なお6歳でも小学校入学前までは幼児とみなされます。

6歳未満で座席使用の場合は「特急券、乗車券」ともに必要

4・5歳になると膝上で移動するのも辛くなってきて、「子ども(幼児)の分も特急券を買って指定席を確保する」という選択も出てきます。ここで注意が必要なのが、この場合は座席を利用するのが前提なので、特急券だけではなく「乗車券」も必要になります。改札は乗車券が無くても6歳未満なら通れますが、車内改札で特急券だけを見せると……乗車券をその場で購入することになります。突然の出費にびっくりしないように覚えておいてくださいね。

乳幼児連れの自由席、混雑時は配慮を

料金を安く、しかも子どもの座席を確保したいということで、乳幼児連れの方の中には、自由席を利用される方も多いかと思います。空いていれば6歳未満の無料の子どもが一人で座っていても問題はありません。ただあくまでも「座席を利用しないことを前提に無料」となっている点をお忘れなく。混雑時には周りの方への配慮も必要となります。立っている人がいる混雑時には、多少窮屈でも多くの方が着席できるように率先して対応しましょう。言うまでもありませんが、自由席の場合、座席が確保できる確約はありません。混み合う時期の移動の際は、指定席の利用がおススメです。

電車の「こども料金」は具体的にいくら?

6歳以上12歳未満、及び6歳未満で座席を利用する場合は「こども料金」がかかります。ただし12歳でも小学生の場合は子ども料金が適用となります。こども料金は、大人の50%で10円未満の端数は切り捨てとなります。グリーン券、グランクラス、寝台券、乗車整理券、ライナー券には、こども料金はなく、おとなと同額となるので注意しましょう。

家族で快適に安く移動するなら、「ファミリー車両」という商品も!

家族で快適に安く移動するなら、「ファミリー車両」という商品も!

JR東海ツアーズでは、年末年始や夏休みなど繁忙期に、東海道新幹線を利用するファミリー向けのツアー「ファミリー車両」を発売しています。1グループにプラス1席が用意されるため(2人なら3席、3人なら4席など)、ベビーカーを置いたり、子どもが横になってお昼寝をしたり……ゆったりと座席を利用できるのが魅力です。また車両が子連れ専用なので、子供が泣いてもお互い様というのも安心感につながります。料金も、通常切符を手配するよりも安く、特にこども料金はお得。ただし6歳未満でも1歳以上の幼児はこども料金が必要となること、旅行商品になる為、乗車10日前からキャンセル料金がかかるので、 よく検討してから手配をしましょう。

著者

旅行ジャーナリスト 村田和子
旅行ジャーナリスト 村田和子
1969年生まれ、1児の母。新聞・雑誌・テレビ等で、消費者目線で役立つ情報を提供し、旅行サイトや宿のアドバイザーとしても活躍。2011年、子連れで47都道府県を制覇した経験から、家族旅行を応援するサイト「家族deたびいく」の運営開始。2013年、子どもの成長と家族の絆を深める「村田和子式 親子の旅育メソッド」を発表。家族旅行のスペシャリスト。